剣道の冬は、想像以上に寒いです。
でも、いちばん驚いたのはそこではありませんでした。
大人は着込めるだけ着込んでいるのに、子どもは年中まったく同じ格好。素肌に剣着、袴の下はスースー、そして裸足。
この記事では、冬の体育館のリアルと、ベンチコートを買うときに知っておきたいことを書きます。「買ったのに着てくれなかった」という正直な話も。
冬の体育館は、どのくらい寒い?
今わが子が通っているところには暖房がありますが、ついていない時期もありました。
あのころは、本当に辛かったです。
体育館や武道場は天井が高くて広いので、そもそも暖まりません。そして床。冬の床は、じっとしていると足の裏から冷えが上がってきます。
大人は完全防備。子どもは素肌に裸足
見学している側の装備を書いてみますね。
- 靴下(靴下だけではとても無理です)
- スリッパ
- レッグウォーマー
- モコモコのブーツ
大人は、対策しようと思えばいくらでもできます。
一方、子どもは。
年中、まったく同じ格好です。
剣着の下に温かいインナーを着ることはありません。素肌に剣着。袴の下も風通し抜群のまま、スースーしています。
そして極めつけが、裸足。
キンキンに冷えた床は、しっかり足をつけられないほど冷たいです。見ているだけで、こちらが震えてしまいます。
稽古が始まるまでの過ごし方
さすがにその状態で待つのは厳しいので、始まるまでは暖をとります。
- カイロで手足を温める
- ベンチコートを着ておく
そして竹刀を持って稽古が始まったら、脱ぎます。
冬はランニングから
冬の稽古は、ランニングで体を温めることから始まります。
面白いのが、走ると本当に温まるということ。子どもいわく「ベンチコートが邪魔になるくらい」だそうです。
外は凍えるような寒さなのに、稽古中は汗だく。剣道って、そういう競技なんですね。
ベンチコートの選び方|大きめ・丈長めが正解
わが家は、剣道を始めて最初の冬にベンチコートを買いました。1万円弱くらいだったと思います(お店や商品によって幅があります)。
そして使ってみて分かった、選び方のコツを書きますね。
サイズは大きめを買う
小学生は成長期です。ぴったりを買うと、翌年には着られません。
わが家は大きめを買って、袖を折り曲げて着せていました。
これで3年もちました。3年経ってサイズアウトしたので、今シーズン買い替えたところです。
つまり「大きめを買う」というのは、単に節約のためではありません。成長期の子に、同じ1着を長く使わせるための工夫なんですね。
丈は長めで大丈夫
「長すぎないかな」と心配になるかもしれませんが、長めで正解です。理由が2つあります。
ひとつは、スースーする袴を覆えること。下半身の寒さが、これでかなり違います。
もうひとつは、試合の日。会場の外で待機する時間があるのですが、そのときに丈の長さが本当に助かります。
お下がりという道もあります
途中で、お下がりをいただけたこともありました。
剣道はお下がり・お譲りの文化があたたかい世界です。防具も、竹刀の竹も、そしてベンチコートも。
「買わなきゃ」と気負う前に、道場で聞いてみるのもいいかもしれません。
正直な話|買っても、着ないことがあります
ここは正直に書きますね。
うちの子は、かさばるベンチコートがあまり好きではありませんでした。
寒いはずなのに、パーカーで来たり、普通のジャンパーで来たり。「それじゃ寒いでしょ!」と何度言ったことか。
なので「絶対に必要です」とは言いません。ただ、こう考えると納得できました。
- 試合の日、外で長く待つとき → ベンチコートが効く
- 稽古の行き帰りだけ → 本人が着たいもので足りることもある
じっとしている時間が長い場面ほど、ベンチコートの出番です。逆に、動いている時間が多いなら、本人の好きな上着でも困りません。
買うなら、その使い分けを頭に入れておくといいと思います。
稽古のあとが、いちばん大事です
冬にいちばん気をつけているのは、実はここです。
稽古が終わったあと、体が冷えないように上着を着せること。
汗をかいた状態で外に出ると、一気に冷えます。風邪をひかせたくないので、必ず着せるようにしています。
……ただし、これがなかなか難しい。
終わった直後の子どもは、ホカホカです。「暑い」と言って着たがりません。結局、無理やり着させていました。
しもやけは、意外となりませんでした
冬に裸足と聞くと、しもやけやあかぎれが心配になりますよね。
わが家は、幸いどちらもありませんでした。
稽古中は動いて体が温まりますし、終わったあとに冷やさないよう気をつけていたのが良かったのかもしれません。もちろん体質もあると思うので、心配な方は保湿などしてあげてくださいね。
そして気づくのです。寒がっているのは親のほう
こうして書いてみて、あらためて思いました。
子どもは、そんなに寒がっていません。
素肌に剣着で、裸足で床に立って、ランニングで汗をかいて、終わったあとは「暑い」と言う。
ハラハラしているのは、いつも見ている側です。
「風邪ひくよ」「上着着て」「ちゃんと拭いて」——冬の体育館で、そんなことばかり言っている気がします。
でも、それも含めて冬の剣道なんだろうなと思います。子どもが強くなっていくのを、寒い体育館の隅から見守る。それがこの季節の過ごし方です。
まとめ
- 体育館は暖房がないところもある。床の冷たさは想像以上
- 大人は着込めるが、子どもは年中同じ格好。素肌に剣着、そして裸足
- 稽古前はカイロとベンチコートで暖をとる。始まればランニングで温まる
- ベンチコートは大きめ・丈長めが正解。袖を折れば3年もった
- 丈が長いと、袴のスースーを覆えて、試合の外待機でも助かる
- お下がりをいただけることもある
- ただし、子どもが着たがらないこともある。使い分けを前提に
- いちばん大事なのは、稽古のあとに冷やさないこと
これから初めての冬を迎えるご家庭の、参考になればうれしいです。
